研Q129.みんなが幸福になれる「バケツとひしゃくの理論」とは?
ブログやコメントを書くための重要なヒントでもあります。


心理学にバケツとひしゃくの理論というものがあります。
バケツとひしゃくの理論
ia: 心のなかの幸福のバケツ
人は誰でも心にバケツをもっている。他人に何かを言われたり、されたりするたびに、このバケツの水は増えたり減ったりする。バケツの水がいっぱいのときは、気分がいい。バケツが空になったとき、気分は最悪だ。
バケツのほかに、ひしゃくももっている。ひしゃくを使って誰かのバケツに水を注げば――相手が明るくなるようなことを言ったりしたりすれば、自分のバケツにも水がたまる。逆に、ひしゃくで相手のバケツの水をくみ出せば――相手を傷つけるようなことを言ったりしたりすれば、自分のバケツの水も減る。
なみなみと注がれたカップと同じように、心のバケツに水がいっぱい入っているとき、人は前向きで意欲にあふれている。バケツに水が一滴、注がれるたびに、人は強くなり楽観的になる。逆にバケツが空のときは、後ろ向きで元気がなく、意欲も低下している。バケツの水をくみ出されるたびに、人は傷つく。
人はみな、日々のあらゆる場面で選択を迫られている。自分とかかわる人の心のバケツに水を注ぐのか、それとも水をくみ出すのか。これは重要な選択だ。まわりの人との関係や生産性、健康、そして幸福に大きな影響を与える選択なのだ。
ただの気持ちの問題か。と思いがちですが、「バケツとひしゃくの理論」も使いようによっては人の命さえも奪うことができる理論なのであります。
そもそも著者のドナルド・O・クリフトン氏がこの理論に到達したのは、それまでの心理学が人のネガティブな面の研究ばかりだったという反省に立って、ポジティブな面の研究を始めたからでした。
ネガティブな面の例として、戦争捕虜の収容所で捕虜の心のバケツから水をくみ出す管理が行われたことが上げられています。水をくみ出された結果、捕虜たちは生きる気力をなくし、拷問や食料の不備などがなかったにもかかわらず驚くほどの死亡率になったということでした。
「ポジティブな感情のほうが、ネガティブな感情よりも強い影響力をもちうるのではないか。」
心のなかの幸福のバケツという本には、バケツに水を満たしてポジティブな感情を持つためにはどうすればよいのかが書いてあります。
心のなかの幸福のバケツ

バケツとひしゃくの理論はちょっと長いので、要点を要約してみます。
・バケツに水が満たされているときが、心身共に最高の状態。
・人とかかわるときはひしゃくで相手のバケツに水を注ぐか、水をくみ出すかする。
・相手の水をくみ出すと、自分の水も減る。
・相手のバケツに水を注ぐと自分のバケツにも水がたまる。
・自分のバケツに自分で水を注ぐことはできない。
・だから自分のバケツを満たすためには、相手のバケツに水を注ぐしかない。
人は日々、会社や学校などで水をくみ出されています。
ネガティブな言動を1回受けてもポジティブな言動を5回受ければ水の量は回復するという魔法の比率があります。
1対5じゃ、水を注ぐ方が不利だよ。
とお思いになりますか?そんなことはありません、
相手のバケツに水を注ぐと、自分のバケツににも水がたまるのですから。
それに、
一人が一日に二人のバケツに水を注ぎ、その二人が別の二人のバケツに水を注ぐとすれば、10日後には1000人以上のバケツに水が注がれることになります。
二人ではなく五人のバケツに水を注いでいけばわずか10日で1900万人のバケツに水が注がれることになるのです。
人のバケツに水を注ぐという行為は連鎖して増殖するのです。
ブログの話に引き寄せて考えてみると・・・
ブログにコメントをもらった人は、そのあまりの嬉しさにほかの人のブログにもコメントをしたくなります。コメントをもらったほかの人はまたほかの人の・・・
はい、コメントからほかの人のブログと繋がっていきたいつながり隊が行っているのは、まさに人のバケツに水を注ぐ行為なのであります。

その、人のバケツに水を注ぐにも巧拙があります。
相手は何をして欲しいと思っているか?
人のバケツに水を注ぐポイントは、相手がしてもらいたいと思っていることをすることです。しかも相手がして欲しいと思っている方法で。
たとえば、人前で大々的に誉められるよりもこっそり声をかけてもらったほうがいいと考えている方もいるかもしれません。
ブログではなく会社のたとえですが、そういう人を朝礼で前に呼び出して「彼は昨日こんな功績を上げました。」とみんなの前で誉めるのは逆効果かもしれません。
相手は何をして欲しいと思っているか?
via: 心のなかの幸福のバケツ
1.どんな呼び方で呼ばれたいだろうか。
2.「いちばん関心をもっているもの」はなんだろうか。人に話したくて、うずうずする興味や趣味は何だろうか。
3.ポジティブな感情を増やすもの、心のバケツをいっぱいにするものは何だろうか。
4.誰から誉められ、、認められたらうれしいだろうか。
5.どんな方法で誉められ、認められたいだろうか。人前がいいのか、それとも非公式がいいか。あるいは、紙に書かれたものの方がいいか、口で伝えられるほうがいいか。
6.どんなかたちで評価されると、やる気が起きるだろうか。ギフト券をもらったときか、コンテストで優勝したときか、あるいは、メモや電子メールをもらったときか。
7.これまででいちばんうれしかったのは、どんな評価だろうか。
心のなかのバケツの本には、巻末に↓こんな水滴の形をした「水滴カード」が5枚綴じ込まれています。

水滴カードは誉めるときに「ありがとう」の気持ちを伝えるためのカードです。
水滴カードにメッセージを書いて、彼の目立つところにそっと置いておくだけのほうがいいこともあるかもしれません。
もちろん、このカードでなくて別なカードや、メールのほうが合っている場合もあるでしょう。
ポジティブになるための5カ条。
ポジティブになるための5カ条。
via: 心のなかの幸福のバケツ
1.バケツの水をくみだすのをやめる
2.人のよいところに注目する
3.親友をつくる
4.思いがけない贈り物をする
6.相手の身になる
まずはバケツの水をくみ出すのをやめることです。
そのためには、誰かと接するときに自分のひと言ひとことが相手のバケツに水を注ぐことになるのか、水をくみ出すことになるのかを自問してから行動を起こすことです。
バケツとひしゃくの理論で考えると、自問するときにとてもわかりやすいですね。
そして、心のなかの幸福のバケツには思いがけない贈り物がついています。
表紙カバーの裏に、著者ドナルド・O・クリフトン氏が開発したストレングス・ファインダーのアクセスID↓がついています。

ストレングス・ファインダーは、自分が生まれもった強みを発見することができるネット上のテストです。
ストレングス・ファインダーのサイトにアクセスしてIDを入力してテストを受けると、34に分類された人間の資質のうち、自分が生まれもった強みはどれかを解説つきでベスト5を選び出してくれます。
僕がテストを受けた結果の一部は↓こんな感じです。

もうしわけありませんが、画像はわざとボカしてあります。
自分の弱点を知って弱点を克服するのではなくて、
「強みを活かし、弱点と折り合いをつける」という
これまたポジティブな考え方ですね。
↓この本は、34の人間の資質の解説書です。(もちろんIDつき)
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