研Q131.Googleがキーワードを教えてくれなくなった(T_T)
Google検索SSL暗号化の衝撃。
アクセス解析を見ていたら、今までは表示されていたはずのGoogle検索キーワードがぜんぜん表示されなくなっていました。
qlookアクセス解析のセッションログ

上のセッションログのうち、「リンク元」の欄に書いてあるのがリンク元または検索キーワードです。
上の例では「ほむぺ 囲う」という検索キーワードだけが表示されて、ほかは「http://www.google.co.jp/~」になっています。
この「ほむぺ 囲う」はYahoo!検索のキーワードでした。
Google検索ではリファラが表示できなく(取得できなく)なってしまったようです。
Yahoo!検索では検索キーワードが取得できています。
セッションログページのほむぺ 囲うのところをクリックするとリンク元、つまりYahoo!検索の検索結果ページが表示されます。
Yahooの検索結果「ほむぺ 囲う」

↑オレンジの矢印のところに当ブログへのリンクがあって、このリンクをクリックしてブログに来てくださっていることがわかります。
もちろんこのときに検索されたキーワードが「ほむぺ 囲う」だったことも表示されています。
そのキーワードもリンク元を伝えてくれるリファラ情報にも含まれていて、リファラ情報からqlookアクセス解析が検索キーワードを読み取って表示してくれているわけです。
Googleの「SSL検索」とは?
Google検索ではSSL検索化が進んでいて、Googleとパソコンとの間の接続をSSLという仕組みで暗号化しています。SSL でデータを保護する仕組み
via: SSL 検索 - ウェブ検索 ヘルプ
Google 検索は SSL を使用してパソコンと Google 間の接続を暗号化することで、インターネット カフェ、ISP、Wi-Fi アクセス ポイントのような中間の第三者による検索内容の傍受および干渉を防ぎます。サポートされるブラウザの場合、Google はこのオプションをデフォルトで使用できます。
効力の限界
SSL は、Google の他のサービスから渡される個人情報が含まれる可能性のある検索結果の保護には役立ちますが、あらゆる潜在的な危険(ウイルス、不正なソフトウェアなど)から完全に保護するわけではありません。SSL 検索を使用する場合でも、オンラインで安全性とセキュリティを確保するよう心がけることをおすすめします。
また、SSL では Google の検索結果ページに表示される情報とログイン情報を暗号化しますが、下記の項目は常に保護されるとは限りません:
・google.co.jp にアクセスしたこと
・入力した検索キーワード
たとえば、Google 検索結果ページから別のウェブサイトにアクセスすると、そのウェブサイトでは、どこからそのサイトにアクセスしたか、および使用した検索キーワードを特定できる可能性があります。
暗号化された接続の内容をこちらのパソコンで読み取ることはできないので、検索キーワードを読み取ることができなくなっています。
SSL検索は、これまでGoogleアカウントにログインしている状態で検索すると発動され、Google ChromeとFirefoxでは常にSSL検索になるという状態でした。
なのでGoogle検索でも一部のアクセスでのキーワードはわかったのです。
それが今度はすべてのGoogle検索をSSL暗号化するように仕様が変わってしまいました。
⇒ GoogleアカウントにログインしていないユーザーにもSSL検索が強制適用、(not provided)が100%になる日は近い!? | 海外SEO情報ブログ

検索キーワードがわからなくなって困るなどというのは、ブログを運営する側の勝手な言い分であって、セキュリティが強化されるならよいではないかという意見も聞かれます。
プライバシーとセキュリティを確保するというとたいへんすばらしいことのように聞こえますが、
もともとリファラから読み取れるのは、Google検索結果のどのページから来たかということと、そのときの検索キーワードぐらいのものです。
だれがアクセスしたのかという個人情報はわからないのでそれほど問題にすることではなかったのではないかという気もします。
このへんは意見が分かれるところなのですが、いずれにせよ、SEOを意識しているブログ運営者にとってはとても困ります。
キーワードがわからないと困る理由とは?
SEO対策の王道は、検索ユーザーにとって価値が高い情報をブログに書くこととこころえ、できるだけ価値が高い情報を提供できるように心がけてはいますが、キーワードはそれ以前に常に意識していなくてはならないSEOの基本です。
⇒ 研Q124.SEOってなに?美味しいの?

どんなキーワードが検索されて当ブログに来ていただいているのか、そのキーワードを検索した方はどんなリンクをクリックしているか。
そういったユーザー動向に関する勘を養いたくて、いつもアクセス解析を見ていました。
そうやって養った勘で、どんな記事を書けばいいのか、記事の内容や記事タイトルにどんなキーワードを組み込むとアクセスアップに有利なのかがわかっていたのです。
今までに養った勘で当面はなんとかなるでしょうが、これからのネットユーザーの変化についていくことは難しくなってしまいましたね。
う~ん。実に困った。


外部リンク:
・SSL 検索 - ウェブ検索 ヘルプ

・GoogleアカウントにログインしていないユーザーにもSSL検索が強制適用、(not provided)が100%になる日は近い!? | 海外SEO情報ブログ

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