研Q48.ブラインドタッチのすすめと簡単な方法。
ブラインドタッチでキーボードを打つのはとても簡単です。
ブラインドタッチという言葉はパソコンのキーボードを見ずに指先の感覚だけを頼りにしてタイピングするという意味の和製英語です。
しかし、英語のブラインド(blind)という単語に「盲(もう)」という意味も含まれることから、ブラインドタッチは差別用語であるとされ、代わりにタッチタイピングという言葉が使われるようになりました。
それを承知の上で、この記事ではブラインドタッチという言葉を使います。
ブラインドタッチのほうがより人口に膾炙しているからであり、目が不自由な方を差別する気持ちはありません。
ブラインドタッチができるようになるといいところ。
まず、見た目がカッコイイです。ブラインドタッチをしていると、周り(上司や同僚)から「あいつはできるな!」と思わせることができます。
まあ、それはともかく。
ブラインドタッチの目的は、「見ないで」打つということではありません。
10本の指を使っていかに効率よく素早くタイピングするか、
機械式タイプライターの時代から延々と練り上げられてきたテクニックで、
パソコンがこの世に誕生するずっと前に、もう完成の域に達しています。
10本指でタイピングするので体が楽で健康的です。
僕が新卒で配属されたメーカーでソフトウェア担当になった同期たちは
1本指で毎日パソコンを打ち続け、ほとんどの人が腱鞘炎になりました。
ブラインドタッチに慣れてくると、頭の中で「さ」という文字を思い浮かべるだけで、自動的に指が「S」と「A」というキーを打ってくれるようになります。
キーボードを打つために考える必要がないんですね。
思った文章がそのまま入力できます。
結果的に「見ないで」打てるので、今までキーボードを見るために使っていた目を、
入力された文字の画面表示を見ることや原稿を見るために使うことができます。
漢字変換の結果(候補)がディスプレイに表示されます。それを見ながら入力を続けることができるのです。
ブラインドタッチのやり方。
とても簡単です。毎日パソコンで文字を入力している方なら、1週間もかからずにブラインドタッチができるようになります。その前に前提条件があります。
文字入力モードはぜひローマ字入力で行うことをおすすめします。
英字キーはキーボードの3段だけなのに対して、かなキーは4段もあるからです。
かなキー入力でもブラインドタッチができないことはありませんが、習得までにずっと多くの時間が必要になります。
どこにどのキーがあるかは、もう頭の中に入っています。
それぞれのキーをどの指で押すのか、担当の割り当てがあるのです。
↑上の図を頭にたたき込む・・・必要はありません。
図の中で赤丸●がついているところが各指のホームポジションです。
左手のひとさし指のホームポジション「F」のキーと、右手のひとさし指のホームポジション「J」のキーには、指先の感覚だけでそれが「F」と「J」だとわかるような特別な仕掛けがしてあります。
あなたのパソコンにもおそらくあると思います。
「特別な仕掛け」なんて大げさにいいましたが、キーの表面にポッチがつけてあるだけです。
手探りで両手のひとさし指のホームポジションを探り当てたら、あとは中指、薬指、小指と3本の指を順番に置いていくだけです。
これがホームポジション。
パドミントンの選手が一歩踏み出してシャトルを打ったら、必ずコートのまん中に戻るように、各指で打ったらその指は必ずホームポジションに戻ります。
それぞれの指は縦の列が割り当ててあります。
とはいってもローマ字なら、ホームポジションのひとつ上とひとつ下だけです。
両手のひとさし指は、それぞれ一列内側のキーも担当範囲です。
小指より外側のキーはぜんぶ小指の担当です。
簡単ですよね。もう頭に入りました。というよりもキーボードの現物が目の前にありますから。
「見ないで」打つことが目的ではないので、キーボードを見るのはぜんぜんかまいません。
ホームポジションに手が置いてあるのでキーボードは見えませんから、結果的に「見ないで」打てるようになります。
いちばん上の段の数字キーを見ないで打つのはとても難しいです。
初めはムリしないで見ながら打つのが早道だと思います。
いちばん下の段のスペースキーは親指で打ちます。
スペースキーの両側に並んでいるキーも、親指の担当です。
ブラインドタッチのためにやることは、それぞれのキーを担当の指で打つようにするだけです。
あとは担当の指がキーの位置を憶えてくれるので、毎日入力していればすぐにできるようになります。
この方法は、むかしのタイプライターの練習帳に最初に書いてある方法です。
(タイプライターの教科書には「FFFF」「JJJJ」を延々打ち続けるドリルがありますが、
そんな「練習」などしないで、ふだんの仕事のときに指の割り当てを守るだけで十分です。)
ピアニストは訓練によって88個もあるピアノの鍵盤を見ないで正しく叩くことができるようになっています。(しかも初級のバイエルを習っている生徒でも。)
それと比べたら、たった12個のキーとその上の段と下の段を押せるようになるなんて、とっても簡単なことです。

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記事末尾200posted by +M Inamura (水村亜里)

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