研Q52.バカの壁/養老孟司を今さらながら読んだ。
恐ろしいのは自分への言い訳。

今さらですが、大ヒットした養老孟司さんの「バカの壁」を読みました。
最初に例に出されているのが、BBC制作の妊娠から出産までのある夫婦のドキュメンタリー番組を薬学部の学生に見せたときのエピソードです。
学生に感想を聞いたところ、女子学生のほとんどは「新しい発見がたくさんあって、たいへん勉強になった。」と答えたのに対して、男子学生は「保健の授業でこんなことはもう知っているようなことばかりだ」と皆一様に答えたというのです。
医療の分野を志す同じ大学の学生です。受験勉強的には知的レベルは男女同じはずなのに、
なぜこんな違いが出たのか?
男子学生は妊娠・出産に関する知識など知りたくもない。
自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。
この情報の遮断が一種の「バカの壁」だ、と養老さんは推測します。
自主的にとはいっても、ビデオの知識を吸収しないこへとの自分への言い訳として「もう知っている」と考えたことによって、無意識のうちに情報の遮断を行ってしまったのでしょう。
恐ろしいのは、「もう知っている」と思った瞬間に情報が遮断されてしまうことです。
脳は知りたくないことは本当に見えません。
⇒ 研Q14.カエレバのリンクを枠で囲むとステルス化できる。

↑知りたくないことは本当に見えないことが実感できる実験の動画があります。
バカの壁という本があることは知っていたのですが、タイトルを見ただけで「バカの壁なんてもう知っている」と思ってしまって今まで手が出ませんでした。
もったいないことをしたと思います。
バカの壁は「もう知っている」だけではありません。
「おれはバカだから・・・」「ムズカシい。」「あとで勉強しておきます。」などなど、僕が実際に出会ったバカの壁はたくさんあります。


さらに恐ろしいのは、理解するための脳の力が死んでしまうことです。
脳細胞は15歳をピークにして、以後は毎日10万個ずつ死んでいくといわれています。それじゃ、頭がどんどんバカになるのか?
そんなことはありません。チューンナップされてどんどん性能がよくなっているのです。
市販車を使ったレーシングカーが、カーラジオを外し、いらない後部座席を外し、内装まで外して、不要なものをどんどんそぎ落として軽量化して性能を上げるように、
脳も不要な部分はどんどんそぎ落として得意な分野の性能を上げています。
不要な部分をそぎ落としても平気なくらい十分にたくさんの脳細胞があるのです。
ということは・・・
自分に言い訳をして、知識を吸収するための脳力をサボっていると、
その脳細胞は不要な部分です。
必要な脳細胞より先に死んでしまうことになります。
死んだらおしまい、ということはありません。リハビリしてまたゼロから作り直せばいいのですから。
しかしリハビリはつらいです。それよりも、物事を理解する脳力をどんどん使って、脳細胞が死なないようにしていたほうがずっと楽です。
ブログアフィリエイターは情報の吸収が重要です。
われわれブログアフィリエイターは、ブログネタや、商品の情報など、驚くほどたくさんの情報を日々吸収しています。「そんなの知っている。」「ムズカシい。」などの気持ちをできるだけ排除して、素直な心で情報を取り入れたいものです。
もう一度書きますが、そういうことを思った瞬間に脳は情報をブロックして情報が見えなくなってしまいます。
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⇒ 研Q14.カエレバのリンクを枠で囲むとステルス化できる。
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記事末尾200posted by +M Inamura (水村亜里)

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