研Q62.ATOKを使うと文字入力が3倍早くなる理由。
文字入力の時間短縮でもっと多くの仕事ができる。


ATOK(えいとっく)の語源は、メーカーのジャストシステムが阿波徳島の会社だからという説と、
半角文字を漢字に変換するから「ANK to Kanji」を略して「A to K」だという説とがあります。
(ANKとは「Alpha Numeric Kana」の略で、アルファベットと数字と半角カタカナのことです。)
漢字変換ソフトのことをIMEといいますが、Windowsに付属のマイクロソフト製MS-IMEは誰でも一度は触ったことがあると思います。
ワープロソフト一太郎を作っているジャストシステム製のIMEがATOKです。
一太郎なら以前使っていたという方がいらっしゃったらATOKだけをぜひ使ってみていただきたいと思います。
僕は長年ATOKでワードやエクセルを使っていますが、なんの問題もありません。
ATOKが速いわけとは?
ATOKを使うと早いといっても、ATOKの漢字変換が特別速いわけではありません。漢字入力にかかる時間は、文字を入力して漢字変換して確定するまでの時間です。
ATOKは変換してからの変換候補が思い通りになってくれることと、
変換後の操作が安定していてわかりやすいので、
漢字変換を確定するまでの時間が短くなって早いのです。
つまり、変換候補が思い通りだったら即座に次の入力に移れるという次第です。
変換の精度が高い。
IMEの辞書は変換のスペースキーを押したときに出てくる候補が、確定した結果を学習してくれます。つまりよく使う単語順に並んでくれるということです。
また、辞書に入っていない単語は自分で登録して最初から入っていた単語と同じように使うことができます。
ところが残念なことにMS-IMEは学習結果をすぐに忘れてしまうようです。
またMS-IMEの辞書は使っているうちに壊れてしまうことがあるようで、
マイクロソフトもそれを認めています。
⇒ [IME] ユーザー辞書を再構築する方法

破損から回復するためには学習情報を削除して再構築しろなんて冗談じゃないですね。
(↑ジャンプ先はMS-IME97と98の辞書を再構築する方法ですが、最新のMS-IMEでこの問題が解決されているかどうかは、すでに使っていないのでわかりません。)
ATOKのほうは、MS-DOS時代からずーっと使っている辞書に1万5千語程度の単語を登録していますが、辞書が壊れるなどということを経験したことがありません。
(ずーっとというのは、ATOKをバージョンアップするたびに以前の辞書を引き継いでいるということです。)
ATOKは買ってきたばかりの初期状態でもMS-IMEより変換精度が高いですが、辞書学習や単語登録でさらに変換精度が高くなっているのです。
操作がわかりやすい。変換の精度が高い。
操作がわかりやすいというのは、僕がATOKをずっと使っているせいかもしれません。しかしMS-IMEは全角で打っていたつもりがいつの間にか半角英数に変わってしまうことがあります。
回復するには無変換キーを押せばいいのですが、「いつの間にか」というのがイヤでATOKばかり使うようになってしまったのかもしれません。
1回変換して確定するまでの時間短縮なんてほんの僅かなものですが、
仕事でパソコンを使っている場合ほとんどの時間が文字の入力です。
ほんの僅かが積み重なって大きな差になってきます。
ATOKで使えるショートカットキー。
特にブラインドタッチ
これも僅かな違いですが、時間短縮と正確さに与える影響は積み重なって大きなものになります。
ATOKだけではなくMS-IMEでも共通のショートカットキーがたくさんありますが、ここではATOKで使えるという観点で申し上げます。
ほとんどが、文字入力から変換を確定する間だけで使えるショートカットキーです。
全確定=[Ctrl+M]
変換の結果がOKでそのまま確定するときは、Enterキーの代わりにこのショートカットが使えます。
部分確定=[Ctrl+N]
変換注目文節だけを確定したいときに使えます。実はショートカットキー以外の使い方はもう憶えていません。
文節を短く=[Ctrl+K]
文節を長く=[Ctrl+L]
変換の結果、IMEが判断した文節区切りが、意図通りでない場合。
(たとえば「ここではきものをぬぎます」など。)
ひらがな変換=[Ctrl+U]
カタカナ変換=[Ctrl+I]
半角変換=[Ctrl+O]
全角英数変換=[Ctrl+P]
ファンクションキーのF6、F7、F8、F9と同じ機能です。
ショートカットキーではありませんが、
入力した文字の全消去=[Esc]
入力した文字を修正するよりもいったん全消去して打ち直した方が速い場合は、
入力した文字をなかったことにできます。
ユーザー辞書を好きなフォルダーに置ける。
設定でユーザー辞書を好きなフォルダーに置くことができます。僕は毎日バックアップしているマイドキュメントの中にユーザー辞書を置いているので、
万一なにかトラブルがあっても昨日までの辞書がなくなることはありません。
僕はIMEの設定画面でMS-IMEを削除してATOKだけを使えるようにしています。
(自分で設定した切り替えキーでMS-IMEに切り替わってしまうのがイヤなので。)
「削除」しても「追加」の操作でまたすぐにMS-IMEを戻すこともできます。
文字入力、つまりパソコンの操作時間を大幅に短縮できるATOK。
ATOKならば旧いバージョンのを持っているという方がもしいらっしゃったら、ぜひ使ってみていただきたいと思います。
ATOKはあなたのパソコンで使える限り旧いバージョンでも十分ですが、
もしこれから購入されるのであれば、同音異義語に迷ったときに助けてくれる
漢字辞典つきのプレミアム版がおすすめです。
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