研Q92.日本語の作文技術。誰でも身につけることができるのが技術です。 - ネットビジネス研Q室(新館)

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研Q92.日本語の作文技術。誰でも身につけることができるのが技術です。

本多勝一著、日本語の作文技術。

本多勝一/日本語の作文技術
本多勝一/日本語の作文技術(1976年 初版)


前回の記事(研Q91.)で取り上げた山田ズーニー著、伝わる・揺さぶる!文章を書くは、
よく働いて結果を出す文章を書くときに内容をどう考えればいいか、考え方を教えてくれる本でした。

日本語の作文技術は、その内容を書き表すときにどう書けばいいか、文章の書き方を教えてくれる本です。

小説のような文学作品を書く技術ではなくて、実用的な文章を書くための技術です。

だから、芸術的な才能や感性は必要ありません。
文章を書く技術なので、誰でも学習すれば読む側にとってわかりやすい文章を書くことができるようになります。

技術というと難しいことのように聞こえますが、たとえば
・適切に漢字かな混じりにする。
・必要なところにカギ括弧(「 」)をつける。
・読点( 、)と句点( 。)をつける。

などは、誰でも使っているような技術です。

本多勝一/日本語の作文技術で特に力を入れて解説してある技術は、
・修飾する言葉の順序をどうすればわかりやすくなるか。
・読点(テン 、)をどうつければわかりやすくなるか。

ということです。


修飾する言葉の順序をどうすればわかりやすくなるか?

わかりにくい修飾語の順序の例としてちょっと作文してみました。

私はGMT47としてアイドルになることを夢みていた足立ユイちゃんがデビューできればいいなと思います。

この修飾語の順序を意味がわかるように直すと、

アイドルになることを夢みていた足立ユイちゃんがGMT47としてデビューできればいいなと私は思います。

どんな順序で修飾語を並べればいいかは原則があって、その原則を学習するとわかりやすい文章が書けるようになるのであります。

読点(テン 、)をどうつければわかりやすくなるか?

読点(とうてん)のつけ方には人によって流儀があって、修飾関係があることを明示するために読点を使う方もいらっしゃいます。

たとえば、
アイドルになることを夢みていた、足立ユイちゃん

こんな感じです。

しかしこの読点は無くったってわかりますよね。

逆に、
私はGMT47としてアイドルになることを夢みていた、足立ユイちゃんがデビューできればいいなと思います。

こんなふうに読点をつけてしまうと、意図していたのとは違う意味で伝わってしまいそうです。


私は、アイドルになることを夢みていた足立ユイちゃんがGMT47としてデビューできればいいなと思います。

こんなふうに読点を使うと、「私が」思うという意味を強調できますね。


漢字はあまり使いすぎないほうがわかりやすくなる。

これはあくまでも原則です。

読点をどうつければわかりやすくなるか。
と、ここまでで2度書いています。

一応原則通りですが、

読点をどうつければわかりやすくなるか。

読点をどう付ければ分かり易くなるか。


どちらが読みやすいでしょう?

漢字を使った文のほうが分かりやすいのではないかと思います。


作文技術といっても、
なにかものすげー技術があるわけではありません。

こんなコマゴマとしたことをキッチリ書いてある本が読みたかったのであります。


1976年の刊行という古い本ではありますが、日本語がそんなに変わったわけではありません。

まだまだ現役として使える本だと思います。





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研Q91.ブログにはどんな文章を書けばいいのか?

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2013-07-19 19:53 | from あんなこと、そんなこと、どうでもいいこと・・・

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